【TOLAC】VBAC出産レポ|1人目を緊急帝王切開で出産後、2人目を経腟分娩で出産した記録①

妊娠&出産

ゆるポジリストのありちよです。

レット症候群という難病を持ち、
療育やリハビリを頑張る癒し系長女と、
わんぱく盛りの長男、令和元年生まれの次男。
個性豊かな子供たちに囲まれ、子育て奮闘中。
結婚、出産、子育てを通して子供たちや周囲の人たちから教えてもらった気づきは数知れず…私の人生を何倍も豊かなものにしてくれています。
ゆるく、基本ポジティブな『ありちよLIFE』を
シェアしていきたいと思います。

3児の母、ありちよです。第1子を2015年12月に緊急帝王切開で出産。その後、第2子を2017年8月に、第3子を2019年7月にいずれもVBAC(帝王切開後の経腟分娩)で出産しています。

今回は、初のTOLAC(帝王切開後の経腟分娩に挑戦すること)をした第2子のときの出産を振り返って、まとめてみたいと思います。第2子とはいえ経腟分娩は初なので、初産と一緒。なんと分娩時間24時間以上の長丁場で、その他にもいろいろとお騒がせな出産となりました・・・。長くなりますがお付き合いいただければ幸いです。

【TOLAC】挑戦に至った経緯

まず、前回のお産の経緯から。 正産期まで順調だったのですが、 39週に入った頃、夜中に突然の破水。 寝る前、お腹のなかで娘がかなり力強く 伸びをしていて、「破れそう!」と 主人にLINEしたその夜のことでした。 (本当に破れたっていう) ぴゅーぴゅー音が聞こえそうなくらい、盛大に破水してしまったせいか、お腹のなかでどうやら苦しい体勢になってしまった娘。娘の心拍が時折低下し、このままだと危険だということで 緊急帝王切開になりました。

詳細な出産レポはこちら▼

逆子さえクリアすれば、ほぼほぼ帝王切開は免れるとばかり思っていた私は、正直かなりショックだったのを覚えています。

帝王切開も立派なお産にかわりはないとはいいますが、やはり誕生した我が子をすぐに自分で抱くことができないこと。 出産後、一晩我が子と会えず、傷の痛みとひとりで戦わなければいけなかったこと。そして何より帝王切開の前後、ご飯が食べられないこと(笑) この体験が辛くて辛くて、あまり出産したという感動が味わえませんでした。

娘を出産した産院では「今回帝王切開であれば、次回も帝王切開といわれ」さらにショックをうけましたが、それでも退院する頃には心の整理もつき、母子ともに無事に出産を終えられたことが一番。と思えるようになりました。  

2人目は2歳差で欲しかったので、次の妊娠まで最低1年はあけて言われていましたが、 少しフライング気味で2人目妊活を開始。娘の1歳の誕生日の日にちょうど第2子妊娠がわかりました。  

2人目は里帰りではなく、こちらで産むことを決め、さて産院をどうしようと考えたとき、広尾の日赤医療センターが、帝王切開後の自然分娩(VBAC)を基本方針としていることを知りました。  

VBACについてはもちろん娘を帝王切開で 出産したすぐあとから興味を持ち、いろいろ調べましたが、出てくるのは怖い話ばかり。 リスクが大きいということで、実施している産院も少なく、万が一何かあって、まだ幼い娘や主人に迷惑をかけることになったら・・・と想像して、一度はあきらめたつもりでした。  

でも、自分が女性として生まれ、子供を産む力が本来備わっているのならば、その力を使ってみたい。できれば、3人以上は子供が欲しいので、出産回数が限られてしまう帝王切開ではなく、自然分娩で産みたい。その思いがあったことは事実で、2人目で帝王切開になれば、その後VBACに挑戦することはほぼ不可能。挑戦するならば今回が最初で最後のチャンス!そんな思いがぐるぐると頭の中をまわっていました。  

でもやはり自分で決断するには勇気がなく、広尾の日赤であれば、基本的には自然分娩。産婦さんの希望でも帝王切開にすることはないと知り、それならば、妊娠の経過を見て、お医者様に判断を委ねることができる。 設備が整った産院で、万が一のときも すぐに帝王切開に切り替えてもらうことができる。そう考え、家からも通えない場所では なかったので、広尾の日赤医療センターで産むことを決めました。ここでダメならきっとどこで出産しても結果は同じ。後悔しないと思えました。

成功へのハードル・数々の不安要素

VBACに挑戦するまでには、前回の帝王切開の経過や、現在の妊娠&お産の経過など、 様々なハードルをクリアして、やっとそのスタートラインに つくことができる。そんな感じでした。  

そのハードルは、陣痛がはじまるまで、むしろ始まってからも続いていて、いつ帝王切開に切り替えられてしまうか、その不安が常にありました。 前回帝王切開をしていることで、帝王切開していない妊婦さんよりも、 帝王切開に切り替わる基準が低いんですね。お医者様が診て、ちょっとでも「ん?」と思ったら、すぐに帝王切開へ切り替える。そんな感じなんだと思いました。

前期破水→帝王切開にならないか不安

数々のハードルのなかでも、前回の妊娠&出産の経験から、今回の妊娠でも恐れていたことが2つありました。 ひとつめは前期破水! 今回もまた陣痛が来る前に破水して、帝王切開になってしまうのではないかと不安でした。

切迫早産→帝王切開にならないか不安

そしてふたつめは切迫早産!前回は子宮経管長が短いと言われて、妊娠中期頃から張り止めを 処方されていました。 この張り止めの副作用がとても辛く…。 動悸がするんですよね。1日4回?とか飲まなくてはいけなかったのですが、飲んだあとはしばらく横になっていないとしんどい感じで・・・。 そして安定期に入ったら参加したいと思っていたマタニティビクスやヨガなどももちろんできず、安静にを心がける妊婦生活でした。

今回はさらに娘のお世話もしながらの妊娠生活でしたし、 安定期に入る前からちょっとしたダンスの講師として動いていましたし、切迫早産が起こる危険性は高いなと思っていたのですが・・・これが逆に全く問題なく。 妊娠経過は至って順調。お腹もふわふわ、あったかくていいですねといつも言われ、母体は同じなのに、こんなにも違うものかと思いました。  

前回の妊娠中の経過は▼

逆子→帝王切開にならないか不安

前回大丈夫だったので、今回もあまり心配はしていませんでしたが、逆子であってももちろんVBACに挑戦することできないので、妊娠後期に頭位で落ち着いてくれるまでは安心できませんでした。娘と同様に息子もよく動く子だったので、健診の度にぐるんぐるん。頭が上にあるときもありましたが、日赤では30週に入るくらいまでは、この時期はまだぐるぐる動くからね~と逆子体操やなにか処置をすすめられることはありませんでした。 30週以降は頭位で落ち着き、そのままお利口にいてくれました。  

陣痛が来ない→帝王切開にならないか不安

正産期に入ってからは、陣痛がちゃんと予定日頃までにはじまるかとても心配でした。帝王切開をしていると陣痛促進剤などを使うことができないので、自然に陣痛が起こって出産する以外方法はありません。予定日を過ぎてしばらくすると、これまた帝王切開になってしまうので、(予定日を過ぎても陣痛が来なかった場合を想定して、予定日の5日後に帝王切開の予約を入れてもらっていました。)陣痛早く来ないかな・・・と焦る気持ちが・・・。  これが、このあとのお騒がせ出産劇(笑)を招いてしまいます・・・。

お騒がせ妊婦のフライング受診

そんなこんなで、この妊娠期間は、娘のお世話などで妊婦らしい身体への気遣いができないなかでも、ふと出産にむけて考えると、下から産めるかもという期待と、なにか問題が発生しないかという不安が入り乱れる、そんな日々でした。  

とくに早産の時期もクリア!赤ちゃんも頭位で落ち着き、子宮口も開きはじめて準備万端!となった頃からは、とにかく早く陣痛!!来い来い! と、自分にも赤ちゃんにもプレッシャーをかけすぎてしまっていたように思います。  

その結果。 陣痛来た!(正確には来る!)と産院に駆け込むも見事にフライング×2!!!

1度目の陣痛詐欺(笑)

ことの始まりは、39週の妊婦健診でNSTをしたとき。規則的な張りが2度あり、内診でも 子宮口3センチ。産道も柔らかくて赤ちゃんの頭もすぐそこにある。という状態でした。

普通の妊婦さんなら、「まぁ陣痛○分間隔きったら来てね~」 という感じだと思いますが、前回帝王切開での出産だからか、担当してくれた助産師さんも慎重。このまま帰していいかどうか、産科の先生に何度も相談に行ってくれて、最終的には「これよりも間隔が狭まったり、この規則的な張りが5~6回続いたり、痛みが強くなったらすぐ来てくださいね!」そう言われて帰りました。  

↑こんなこと言われたので(言い訳) これは明日にももしかしたら今晩にも来るか? とさらに期待してしまい。その夜はお腹の張りを陣痛アプリで計測。すると、夜中じゅうずっと7分間隔くらいでお腹の張りが。 痛みは生理痛くらいで、動いていれば気にならなくなるかもな程度。でも、規則的な間隔で10回以上は張りが続いたので、これは、あの助産師さんが言ってた入院のタイミングだ!と思い、朝方、主人と娘が起きる前に入院したくを整え、主人と娘が ご飯を食べたら、3人揃って産院へ向かいました。

私は今日産むぞ!!と思って行ったので 用意していた入院したく一式を持ち、 娘も当初は立ち会う予定だったので 娘のお出掛けグッズも一式持ち、 主人は主人で暇潰し(寸暇を惜しんでお仕事) のグッズから髭そり、歯磨きまで持って (誰が入院するんじゃ!っていう、、) それはそれはたいそうな旅支度で出発したのですが・・・。  

分娩室の診察室で、NSTを30分ほど、その後内診。内診結果は変わらずに子宮口3センチ。はい、一度帰りましょうか~(笑)となり。行きはタクシーでいったのですが、帰りはなんとなく罪悪感で、大荷物でバスと電車を乗り継ぎ、お腹の鈍痛をかかえながら、よたよた帰りました。「助産師さん言われたとおりに、受診したのに~。全然話と違うや~ん」そう思いましたが、まぁこの時点ではまだめげずに・・・。

2度目の陣痛詐欺(笑笑)

そして夜中にまた張りが強くなり、陣痛アプリで計測を始める。5~7分間隔で昨日より少し強い張り。でもこの日はすこーーしだけ慎重になり、昼過ぎまで待つことに。それまでずーっと規則的な張りは継続。 また帰されるかもしれないけど、行ってみようか、、ということで 今度は私ひとりで陣痛時に必要なものだけ持って、電車に乗ってバスに乗って産院へ (この時点でまだまだ余裕すぎですが・・・)

結果、再び帰宅~まさか2度も返されるとは・・・  

この日から、母が手伝いに来てくれることになっていて、帰るとご飯を作ってくれていました~ ありがたや~  

この夜も規則的な張りと鈍い痛み。 もうこんな感じでちゃんと眠れていない日々が3日続いていました。そして陣痛詐欺3日目の朝を迎えます~

3度目の正直!!

フライング受診1日目、2日目がすぎ(笑) 3日目の朝。この日も前の晩から続く、お腹の張りと痛み。間隔は5~7分。少しずつですが、痛みは1日ごとに強まっていました。  

前日まではちょうど 主人が夏休みだったのですが、この日からは通常営業。主人が夏休みの間に生みたい(←こういう気持ちがダメですよね・・・)と 密かに思っていましたが、 残念ながら叶いませんでした。

主人を仕事に、娘を保育園に送り出し、手伝いに来てくれている母と二人に。 痛みも強まっているのと、間隔も5分を切ることも出てきたので、母と話して、これは行った方がいいのでは?となり、私も今度こそは入院するつもりで、入院したく一式を持って、陣痛タクシーで産院へ。  

平日だったので外来で受付をして、NSTからの診察。先生はNSTの結果を見て、陣痛で入院でいいんじゃないですかね。と1度はいってくれるも、なぜか思いとどまられる。

内診もして、結果はかわらず子宮口3センチ。痛みは強くなってると伝えますが 先生の反応は微妙、、、 顔がまだ余裕そうと(笑)「一度お家に帰ってご飯食べて、 お風呂入って、リラックスするのがいいかもしれない。もしかしたらまた夜とかにまたすぐ来てもらうことになっちゃうかもしれないけど」と 帰されそうな雰囲気に。 さすがに帰宅になれば3回目なので、「う~ん・・・。」とねばり、「では1時間くらい院内をお散歩してもらって痛みが強くなるようならまた診察してみて判断しましょうか。」ということに!

絶対入院するぞ! という強い決意をもち(笑) 陣痛ジンクスのオロナミンCを注入!(なぜか母も注入!) そして院内、周辺の敷地内を歩く! 痛みは、波が来ると少し動きが止まるくらい。 1時間後、痛みが強くなったかというと微妙でしたが、痛みに耐えながら歩いたら、貧血っぽくフラフラに。外来へもどり、再び診察。一応、痛みも少し強くなってきた気がすると伝え、貧血のおかげで少し顔がしんどそうに見えたようで「入院にしましょうか!」と。そんなわけで3度目の正直無事入院となりました!

続きます・・・

VBACへの思いが強すぎて、何度もフライングしたお騒がせ妊婦・・・初産婦さんでもなかなかこういう人いないかと・・・本当に恥ずかしかったです。入院まででもこれだけ長いですが、出産もこれに負けず長くて、お騒がせ感満載なのでこうご期待・・・(笑)

つづきは▼

Profile
ありちよ

3児の母で『ゆるポジリスト』
暮らしや育児などについて、こうでなくてはと厳しく縛られることなく、この方が良いかなと思ったことをゆるく実践、家族のため、地球のため、未来のためにできることを少しずつ・・・
2015年に結婚、長女を緊急帝王切開で出産。その後長男、次男をVBACで出産。長女は難病のレット症候群。3歳で診断がつくまでは原因不明の発達遅滞で悩んでいた。妊娠・出産・育児などのイラストエッセイをブログ、Instagramに綴っています。

<興味があること>
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